昨日は、現実問題としての“芸人”の実情のごくごく一部をご紹介しました。
長年に亘り努力しても…それが実を結ぶかどうかは別の話。
〔いつかは俺も〕との思いを胸に、とにかく忍の一字でネタを作り続け、ライブに出続け、少しでもネタが面白くなるように試行錯誤を繰り返す。
私もずっと続けて来ましたが…中々気の遠くなるルーティンである。

だって明確な“ゴール”がいつ来るか、はたまた来るかどうかも分かりませんから。。。
それでも“芸人”たちは“芸人”を辞めずに続ける、何故なのか??
“芸人”を目指す人の全てに近い人たちが持っているモノ、それは…“自己承認欲求”。
勿論“お笑いが好き”“ダウンタウンさんみたいになりたい”というような憧れもあるとは思うんですが…結局行き着くのは“認められたい”になる訳なんですよね。
で、芸人になり、テレビで観て来た世界は遥か彼方の世界であることを知り、それでもあの“憧れの世界に行きたい”と自分たちで見様見真似でネタを作り始める。
最初はね、全然受けないんですよ。
身内でちょっとコミカルなことやって皆が笑う…そんな簡単な話じゃないんです。
知らない人が出て来て目の前で喋られる、声は小さい、聞き取れても何が面白いのか分からない、見るからに自信が無さそう…逆の立場で考えたらそりゃあまぁ笑いませんよね。
それがね、個人差は大きいですが…段々笑いが取れるようになるんです。
自分が考えたものを自分自身が実践し、それが笑いに繋がる達成感…言葉で言い表すことが出来ない充足感!
これがまぁ、忘れられない。
やってる内にドンドン笑いも取れるようになりますでしょ、そうなるとドンドンハマっていくんです!
気持ちイーんですよね、自分が考えたモノを自分自信がパフォーマンスして、それが思い描いたように笑い声で返って来る…これが初期衝動での“自己承認欲求”が満たされた瞬間です。
ただ、(お笑いを志す)人は満たされると、またドンドン欲が出て来るのです…そして〔もっと認められたい〕〔もっと有名になりたい〕〔テレビやラジオに出たい〕〔お笑いで沢山お金を稼ぎたい〕〔有名な番組でMCとかやれるようになりたい〕等々。
だからこそ頑張れるんですケドね!
【続く】