木曽さんちゅうの芸事あれこれ~その6・あの人はこんな人…時東ぁみさん①~

今日から新しい企画♪

私がここまで色んな方とお仕事させて頂いた中で…とても印象に残った方々の、素敵なエピソードをご紹介する企画【あの人はこんな人】。

記念すべき第1回目は…

時東ぁみさんです!!

出会いは10年以上前に遡ります。

私が初めて生放送のテレビのレギュラーを頂いた番組がありまして、それが…BS11の『不動産王』という、不動産投資家に向けた、不動産投資家の皆さんの気になる最新情報をまとめた番組の…MC!

なんちゅう番組でデビューしとんねん、ワシ。。。

この番組でMC、生放送、そして番組に取り組む姿勢など、色んなことを教わりました。

その番組で私の相手を務めてくれたのが…そう、時東ぁみさん!

まずは顔合わせ。

つんく♂さんのプロデュースで“メガネアイドル”としてデビュー、テレビで大活躍中のぁみさんに対し、絶賛下積み中の無名の漫才師のツッコミ担当。

そもそも芸能人に対する免疫のない、見た目に反してピュア全開の私初めて一緒に仕事するテレビタレント、しかも女性でアイドルですから(その前に重盛さと美くんとネット番組のレギュラーやってたんですが、彼女のブレイク前でしたからね)…

〔つんけんされたら嫌やなぁ〕

〔楽しくやれるかなぁ〕

〔テレビに不慣れで迷惑掛けへんやろか〕

…とまぁ、チキン全開でf(^^;

本当に不安しかない感じだったんです。

ところが…これが完全なる杞憂でして。

「お世話になります、時東ぁみです!!」

目の前に居たのは、とにかく快活で礼儀正しくて、、、勝手に決め込んでたイメージが完全に間違いだったことが、会った瞬間に分かりました。

そして、私は直ぐに分かりました。

〔この子は相手を見て態度を変えるような子じゃないな〕

その認識は今も全く変わりません!

しかしながら、その時はさすがに…こんなにも長く友達として付き合えるとは思いませんでしたが。。。

今では2人で御飯食べに行ったり、ウチに遊びに来たり…本当に楽しく仲良く絡ませて貰っております(ファンの皆さんスイマセン)♪

…で。

変えないのは、如何なる状況でも常に自然体。

私が慣れない生放送のMCでバタバタしてても全く釣られることがありませんし、むしろ年上の私より堂々としてて。

私がコメントが上手く出せずまごついてたりしたら、横でニヤニヤしてたり、かと思えばさらーっとさり気なくフォローしてくれたり。

昨年私が立ち上げた『木曽さんちゅうのザイマン演芸会』という企画(私が5人のゲストと漫才をやる演芸会)でもゲストの1人として出て貰っているんですが…私なんかより全然漫才にさえ慣れてるような佇まい!

この自然体、本当にやれって言われても中々出来ないんですよ!

次回もぁみさんの魅力をグンと深掘りして行きたいと思います♪

木曽さんちゅうの芸事あれこれ~その5・芸人と中毒性④~

数日前にも書きましたが、“芸人”という職業はあくまで申告ベース。

才能の有無だって、第三者からの評価によって対価となる仕事の質や量が決まるのは間違いないんですが、最終判断は結局自分自身。

いくら周りからの評価で“才能がない”という烙印を押されたとしても、それを自分自身が受け入れなければ…“芸人を辞める”という選択は自ずと無くなるのである。

内海桂子師匠と。1938年に漫才初舞台。ここからカウントすると芸歴82年…圧巻です。

難しいですよね、この先分かりませんから。

また、クビにされるようなこともそうそうありませんし、そもそも事務所をクビになったとしても…その気があればフリーででも続けられる、芸人って続けようと思ったら簡単に続けられるんです。

辞めるキッカケは…結婚→子供が出来たとか、家業を継がなければならないとか、、、まぁ、環境が及ぼす場合もある訳ですが、基本的には“自ら芸人を辞める決意をする”のである。

この踏ん切りが中々つけられないのである!

勿論テレビに出るだけが芸人の生きる道、って訳でもないし、営業とかで食えればそれで充分幸せだと今の私は思うんです。

ただ、毎年雨後の筍の如く増える“自己申告の芸人”たち、そして、その数だけ上の方々が辞めて行けば、その分年功序列でいつか食えるようになる訳ですが…勿論そんな訳もなく、ドンドン詰まって来ているので…後続の芸人たちの食える確率もどんどん下がって来ているように思えるんです。

それなのに、結局…心のどこかで〔俺は他と違う〕と思っちゃうんですかね…自分はいつか食えるようになる!と思っちゃうんでしょうね。

だからこそ、自分自身を冷静に分析し、自分の取り巻く環境を冷静に見て、先々のことを想定して、キッチリ辞する判断が出来る人ってとても優秀だと思うんです。

勿論〔お笑いが好きでやっている〕〔食えなくても長く続けられたら良い〕ということであれば、それはそれで全然問題ないんですケドね♪

木曽さんちゅうの芸事あれこれ~その4・芸人と中毒性③~

本日も“芸人と中毒性”について、書かせて頂こう。

先日、大阪で仕事がありました。

これは芸人としてのお仕事ではなく、展示会にて出展ブースのプレゼンMC、笑いは殆ど取りませんし、取る気もないに等しいんですが…このお仕事が実に楽しくて♪

お客様をどれだけ集められるか、芸人で培って来た技術が試される瞬間です(^^)

もっと言うならメチャメチャ得意ですし、私に向いてますし、体力の続く限り続けて行きたいと思っております…細かい話はまた改めて。

で、その展示会に昔同じ事務所で芸人をやってた後輩が会いに来てくれました♪

その後輩は芸人を辞め、一般企業に就職。

最近では取るのが難しいと言われている資格“中小企業診断士”という資格にも合格し、今年の4月からは某国公立大学院に入学しMBAを取得を目指すという…もうバリバリの社会人。

最初、その後輩は…声を掛けることを相当迷ったようで…それも納得です、そもそも10年振りくらいというご無沙汰もありますし、芸人同士で付き合っていた時の私は、それはもう愚直なまでに“芸人一色”でしたから、今みたいな環境で喋っている私に対してショックを受けた部分もあったかもしれません。

しかしながら、そんな歳月の隔たりも少し話せば直ぐに溶けるんですよね…ステージの合間なので限られた時間でしたが、とても楽しく話させて貰いました!

その後輩も…結婚し、お子さんにも恵まれ、しかしながら生活力が伴わないところから…恐らく30代後半だったと思うのですが、色々背負った状態からのリスタート、とても大変だったことは想像に難くないところ。

そんな大きな山を乗り越えた後輩は…芸人の頃はおっちょこちょいで、チョコチョコ軽弾みな言動をイジられるような、憎めないヤツでしたが、先日久々に会った時は…何とも年相応に?落ち着いてて、思慮深さも感じられて…改めて〔キッパリお笑いから足洗って、偉いなぁ〕と考えさせられました。

よく芸人って“続けてなんぼ”みたいな言い方をされるんですが…私はそれ以上にキッパリ芸人を辞められる人に対して最大の敬意の念を持ってしまうんです。

【続く】

木曽さんちゅうの芸事あれこれ~その3・芸人と中毒性②~

さて昨日から書かせて頂いております“芸人と中毒性”について。

笑いを取れるようになると、自分に自信が付き、舞台でも堂々とパフォーマンス出来るようになる…とても素晴らしい流れ♪

ここで芸人という生き物はスーパーポジティブな人が多い、が故の自信。

温かい現場だと冷静に自分の能力を判断することが出来ないのです。

しかしながら…上には上が居るのです、そこは肌を合わせていないと分からない。。。

今日は個人的な話を1つ。

私がやっとこさ、テレビに出られるようになった頃の話(今は出てませんが)。

或る番組に出演した際、ご一緒させて頂いた先輩・カンニング竹山さんの楽屋に挨拶に伺った時の話。

「どうだ、テレビに出られるようになって」

竹山さんは一見ぶっきらぼうな感じの人ですが、実はとても熱量が高くて優しい人なんです。

「どうにかテレビ出られるようになったと思ったら…もうイジられてばっかで」

「一生懸命ツッコミとか仕切りとかやって来ましたケド、全然求められてない感じで…」

…今、改めて書き起こしてみると、実に恥ずかしい返答だったことに気付く訳だが…当時はそんなこと全く気付かず。

竹山さんはとにかく優しいから、こんな風に言ってくれました。

「それがテレビの対応だから。じゃあ聞くけどよ、さんまさん、タモリさん、上田さん、今田さん、東野さん(お名前は…こんな感じだったように思う)…お前MCで勝てると思うか?」

ハッとさせられました。

私は直ぐにこう答えました。

「いえ、勝てないです。」

「だったら頑張ってイジられるんだよ。」

…その後、色々個人的に励ましの言葉を掛けて頂きました。。。

今振り返ると…決して上手にイジられることは出来ませんでした。

しかしながらその一方で上記のようなMCの匠と言ってよい方々と御一緒する機会に恵まれ、私の非力さ加減は充分に痛感させられましたし、だからこそ今があると思うんですよね。

この…私の場合でいう“MCの匠”とのお手合わせ、芸人をやってたら皆が皆、体験出来る訳ではありません。

そして…こういう“芸人界の匠”の方々と手合わせする機会がないので、〔自分には実力が実に付いた〕〔テレビでも勝負出来る〕みたいな錯覚に陥っちゃう訳なんですよ。

テレビに出ている人たちは、出られる必然があって出ているのです、そして思っている以上に色んな意味の実力を兼ね備えているのです。

〔振りにもバンバン答えて〕…基本思ってるようには行きませんから。

結局、自分の実力をシビアに測るキッカケがないので…結果〔いつかは〕〔いつかは〕と、芸人を続けてしまうのです。。。

罪深いですよね、キッカケがないんですから。

今回のテーマから色々書きたいことが出来ちゃったんですが、それはまた改めて!

 

木曽さんちゅうの芸事あれこれ~その2・芸人と中毒性①~

昨日は、現実問題としての“芸人”の実情のごくごく一部をご紹介しました。

長年に亘り努力しても…それが実を結ぶかどうかは別の話。

〔いつかは俺も〕との思いを胸に、とにかく忍の一字でネタを作り続け、ライブに出続け、少しでもネタが面白くなるように試行錯誤を繰り返す。

私もずっと続けて来ましたが…中々気の遠くなるルーティンである。

ギャラを貰える仕事に辿り着くだけでも大変なことなのです。

だって明確な“ゴール”がいつ来るか、はたまた来るかどうかも分かりませんから。。。

それでも“芸人”たちは“芸人”を辞めずに続ける、何故なのか??

“芸人”を目指す人の全てに近い人たちが持っているモノ、それは…“自己承認欲求”

勿論“お笑いが好き”“ダウンタウンさんみたいになりたい”というような憧れもあるとは思うんですが…結局行き着くのは“認められたい”になる訳なんですよね。

で、芸人になり、テレビで観て来た世界は遥か彼方の世界であることを知り、それでもあの“憧れの世界に行きたい”と自分たちで見様見真似でネタを作り始める。

最初はね、全然受けないんですよ。

身内でちょっとコミカルなことやって皆が笑う…そんな簡単な話じゃないんです。

知らない人が出て来て目の前で喋られる声は小さい、聞き取れても何が面白いのか分からない、見るからに自信が無さそう…逆の立場で考えたらそりゃあまぁ笑いませんよね。

それがね、個人差は大きいですが…段々笑いが取れるようになるんです。

自分が考えたものを自分自身が実践し、それが笑いに繋がる達成感…言葉で言い表すことが出来ない充足感!

これがまぁ、忘れられない。

やってる内にドンドン笑いも取れるようになりますでしょ、そうなるとドンドンハマっていくんです!

気持ちイーんですよね、自分が考えたモノを自分自信がパフォーマンスして、それが思い描いたように笑い声で返って来る…これが初期衝動での“自己承認欲求”が満たされた瞬間です。

ただ、(お笑いを志す)人は満たされると、またドンドン欲が出て来るのです…そして〔もっと認められたい〕〔もっと有名になりたい〕〔テレビやラジオに出たい〕〔お笑いで沢山お金を稼ぎたい〕〔有名な番組でMCとかやれるようになりたい〕等々。

だからこそ頑張れるんですケドね!

【続く】

木曽さんちゅうの芸事あれこれ~その1・芸人は所詮自己申告なんです~

中々ブログ、更新出来ず…2020年も2月に入ってしまいました。

今日から毎日(嗚呼、言っちゃった。。。)芸事に関するあれこれを綴るブログを始めたいと思います♪

元旦とかキリのエーところから始めりゃエーのにねぇ。。。

私の職業は“お笑い芸人”“漫才師”です。

これって特に資格が必要な訳じゃないし、自分が“芸人だ”“漫才師です”と名乗れば誰だってなれる。

「お仕事は?」

「芸人です、漫才やってます」

…こう返した瞬間、会話の相手は好奇の目でこちらに質問を重ねて来る。

「うわぁ、凄ぉい!」

「テレビ出たことあります?」

「芸能人じゃん!」

「誰と仲イーですか!?」

「何か面白いことやって下さい!」

…とまぁ、こんな調子(ちっとも凄くないのに)。

余談ですが…最後の「何か面白いこと…」って絡まれ方、私大嫌い。

さすがに最近はそういうの無くなりましたが…それって例えば歯医者さんに「エー歯医者さんなんですかぁ!?じゃあ今から虫歯あるんで診て貰えませんかぁ!?」ってのと同じですからね、しかもタダで。

私は鬱陶しいと思われても構わないので、ハッキリとお断りします…。

話を戻そう。

ちょっと詳しい人だったら、

「事務所は吉本ですか?」

「M-1とか出てるんですか?」

…なんて調子で、あれこれ質問が口をついて出て来る。

これ、一度でも“お笑い芸人”を名乗ったことのある人なら、最低でも1回や2回は経験したことがあると思う。

で、そんな“お笑い芸人”“漫才師”の現実をチョイと覗くと…その実像はただのフリーターのようなもんだったりして。

週6でコンビニでバイトしてるんですよ、収録でテレビ局に出入りしてるんじゃなくてね。

テレビで観ていた人気芸人を観て、〔あれだったら俺だってなれる〕と何の根拠もない自信で道溢れた若者が…昨今はお笑い事務所の養成所の門を叩く。

毎年、物凄い数のお笑い芸人の卵が産まれ、その中の100%に限りなく近い卵が孵化することなくこの世界を去って行く。

昨今、お笑い芸人になるための正攻法のルートは…養成所に入ることだと思うんですが(私はその方法では有りませんでしたが)、恐らく入所して卒業するタイミングで…相当な数の芸人の卵たちは見切りを付けていくんじゃないだろうか?

若手の漫才師であれば誰しもが目指す?『M-1グランプリ』

15回目を数える2019年は…過去最多5040組。

その中から決勝に選ばれたのが、敗者復活の1組を入れて10組。

優勝は…ミルクボーイ。

決勝進出で10/5040、これが優勝ともなると…1/5040ですよ。

厳しい話、10/5040でも、ブレイクするかと言ったら…確率はそんなに高くない。

ミルクボーイはテレビでよく見掛けます、ほかのコンビは…何組は既にブレイクしているので馴染みがあるとしても、その他のコンビは差はあるとはいえ、ガッツンガッツン引っ切り無しにテレビに出てる、って感じではないんじゃないでしょうか?

面白い、面白くないの話じゃないんです、単純に芸事で食っていく、ということ自体が極めて困難、それだけ大変な世界なんです。

芸人は所詮“自己申告”、しかしながらその殆どの皆さんは…バイトで生計を立てていて、テレビなんかも出たことがない。

とてもじゃないですが名乗れるようなシロモノじゃないんですよね。

そんな状況下が10年経ってもほぼ横ばい、ずっと低空飛行。浮上する気配すらない、それでも“芸人”という肩書きを名乗り続ける。

ここで普通の方ならこう思うんじゃないでしょうか?

「何で辞めないの?」

辞められないんです、辞めたくても中々辞められない…中毒性のあるものなんです。

これは私も含めて、の話。

芸歴15年目、39歳までアルバイトしてたんですから…偉そうなことは言えません。

明日はこの“芸人と中毒性”に関する話を書こうと思います。

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トークスキルアップ講座・講演会【大人向け】更新しました!

トークスキルアップアップ講座・講演会【大人向け】の項目、内容を書き上げました。

どのようなカリキュラムを用意しているか、他では得られない木曽さんちゅうならではの内容、大好評を頂いているポイントをまとめてご紹介しております!

是非ご一読下さい!

木曽さんちゅう

11月の予定☆☆☆

●浅草東洋館『漫才大行進』

1㈮12:50~

3㈰12:20~

8㈮12:50~

10㈰14:50~

11㈪12:50~

16㈯12:50~

17㈰12:50~

19㈫15:00~ ※企画コーナーも出演

●お江戸両国亭『両国寄席』

11㈪18:00~

●草加ふささら祭り『ファミリー寄席』

4㈪草加文化会館大ホール 13:30~

●J:COM『生中継・寅さんサミット2019in柴又』

2㈯12:00~12:50生放送 ※J:COMアプリ『ど・ろ~かる』でも視聴可能

●作新学院大学 学園祭『作新祭』

9㈯作新学院大学・清原キャンパス

●『ビッグベアーと仲間たちpart2』

17㈰18:30~

シアター1010ミニシアター

ほか、スケジュールは変更する可能性があります。

あらかじめご了承下さい。

木曽さんちゅうofficial siteオープンしました!

この度は当サイトにお立ち寄り頂きまして、誠に有難うございます!

仕事の内容が多岐に亘るようになって参りましたので、この度集約すべくサイトを立ち上げることに致しました!

何か質問などありましたら何なりと仰って下さい!

何ぶん自力でして、私の拙いITの知識では中々高いレベルでのHP作成が出来ず、、、お笑いでの活動同様“小さなことからコツコツと”しか出来ませんが…ちょっとずつレベルUPさせて参ります♪